「 掌編小説 」一覧

そのためだったらあたしは何でもする

そのためだったらあたしは何でもする

これが終わったらまたアイツに電話を掛けるつもりだ。そのことを楽しみに思い浮かべながら知らないどうでもいい男の身体に抱かれた。

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どうでもいいやと思った

どうでもいいやと思った

シスターの話を耳にするまで私は星の夜のことなんてすっかり忘れていて、もうそんな時期がやって来たのかと思った。

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小人たちの住む腕

小人たちの住む腕

卒業後のことを考えるとわたしは恐ろしく思った。この保健室に来ることが出来なくなったら、わたしはいったいどこへ行ったら良いっていうんだろう。

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氷の世界のクモたち

氷の世界のクモたち

ここでしか生きられないということを認めてしまった時、わたしは大人になった気がする。なってしまった気がする。なれたような気がする。

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猫釣り

猫釣り

翌日、はじめて彼の方から私に声を掛けてくれた。舐めて。とだけ言われた。

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最近のプリクラは誰でも可愛く映る

最近のプリクラは誰でも可愛く映る

普段のサマンサは金髪のウィッグを被ってなんかいないし化粧もしてはいない。代わりにスーツを着て電車に乗り会社に通っている。

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ウィスキーの色をした砂漠へ

ウィスキーの色をした砂漠へ

「わたしねーえ、戦争をしてる国に行こうと思うよう」

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青い星の少女

青い星の少女

わたしさえ覚悟を決めれば、大好きな彼の右手はすぐにでも元通りになるのに。その身体がとても温かくて、離れたくないので、わたしは泣きたくなる。

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音楽室の壁は防音で分厚い

音楽室の壁は防音で分厚い

ピアノの下であたしたちは抱き合う。あたしは彼女の名前を呼ぶ。男というものをわたしも怖れている。彼女とは違う理由で。

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星屑のニトロ

星屑のニトロ

ニトロの頭は狂ってなんかいない。私はもうそれを知っているけど、ニトロのことが前より怖くなった。

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いつかどこかで遠くの星の青

いつかどこかで遠くの星の青

彼女の見た目は人間そっくりだったんだけど実は人間ではなく身体は薄い軽い貝殻みたいなもので出来てて、何か嬉しいことがあるたびにピシッとヒビが入った。

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試験管と妖精

試験管と妖精

ママは妹のことを"私の最高傑作"というふうに称しわたしのことは何かあるたびに"失敗作"だと言った。

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赤く光る街

赤く光る街

ウラ町では誰もが私を無視する。ウラ町では常にサイレンが鳴り響いているがそんなものを気にするひとなど誰ひとりとしていない。

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エンキドゥはつめたいところにいる

エンキドゥはつめたいところにいる

彼の腕に抱かれながら、同じ生き物でないことが悲しく、わたしは泣きたくなります。

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ファイアボール

ファイアボール

もう少しして夜がやってきたなら、燃える隕石がたくさんたくさん降りトーキョウの町はすべてが爛れて消えてなくなる。そうなれば良いなとおれは思っている。

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