2018年8月13日 @辺川 銀
星を拾う夏
この街は空が近いので夜になると流れ星がたくさん落ちてくる。だから星のかけらなんて、秋に見かける栗の実よりもたくさん落ちている。「この街で拾った星のかけらを燃やして、燃え尽きるまでの間に願いごとをすると、それは叶うんだって」
2018年8月13日 @辺川 銀
星を拾う夏
この街は空が近いので夜になると流れ星がたくさん落ちてくる。だから星のかけらなんて、秋に見かける栗の実よりもたくさん落ちている。「この街で拾った星のかけらを燃やして、燃え尽きるまでの間に願いごとをすると、それは叶うんだって」
2018年7月17日 @辺川 銀
どうしてあの子が選ばれたのだろう
貧しさそのものも嫌だったのだけれど、それ以上に、ここに生まれたからといって豊かさを諦める周囲の卑屈さを、強く嫌悪した。いつか豊かになって「自分たちはこの街に生まれたから豊かにはなれない」なんていっているやつらに、その間違いを認めさせてやるのだ。
2018年7月17日 @辺川 銀
どうしてあの子が選ばれたのだろう
貧しさそのものも嫌だったのだけれど、それ以上に、ここに生まれたからといって豊かさを諦める周囲の卑屈さを、強く嫌悪した。いつか豊かになって「自分たちはこの街に生まれたから豊かにはなれない」なんていっているやつらに、その間違いを認めさせてやるのだ。
2018年6月18日 @辺川 銀
あなた無しでも生きることは簡単
お互いが居なければ生きてさえいけない。そう思っていたあたしたちの関係に変化が生じたのは去年の末頃だった。あたしたちは、お互いが居なくても生きていけるようになってしまっていた。
2018年6月18日 @辺川 銀
あなた無しでも生きることは簡単
お互いが居なければ生きてさえいけない。そう思っていたあたしたちの関係に変化が生じたのは去年の末頃だった。あたしたちは、お互いが居なくても生きていけるようになってしまっていた。
2018年5月30日 @辺川 銀
あの日のための何もかも
思えばわたしの人生は、ずっとこういう感じだ。できなかったことばかりが幾つも積み重なって、帳尻を合わせも間に合わずに、自信のない、卑屈な大人になった。
2018年5月30日 @辺川 銀
あの日のための何もかも
思えばわたしの人生は、ずっとこういう感じだ。できなかったことばかりが幾つも積み重なって、帳尻を合わせも間に合わずに、自信のない、卑屈な大人になった。
2018年5月6日 @辺川 銀
わたしに価値はないかもしれないが
テレビを点けても、大人たちの話に耳を傾けても、美人には価値があって、美人から遠いものほど価値が少ないのだと、異口同音にみんなが言っていた。
2018年5月6日 @辺川 銀
わたしに価値はないかもしれないが
テレビを点けても、大人たちの話に耳を傾けても、美人には価値があって、美人から遠いものほど価値が少ないのだと、異口同音にみんなが言っていた。
2018年3月12日 @辺川 銀
父の遺言
父はいちども目覚めることはなかった。わたしが長く眠りすぎた日、このひとは、わたしが泣いて謝るまで、怒鳴り散らしたというのに。機械のスイッチをこの手で止めてやろうか。そんな衝動にわたしは何度も駆られた。
2018年3月12日 @辺川 銀
父の遺言
父はいちども目覚めることはなかった。わたしが長く眠りすぎた日、このひとは、わたしが泣いて謝るまで、怒鳴り散らしたというのに。機械のスイッチをこの手で止めてやろうか。そんな衝動にわたしは何度も駆られた。
2018年2月4日 @辺川 銀
待ちびとの島
今日よりも良い明日が来ることはないから、生きて明日を迎えることも嬉しいことではない。生きていることが嬉しいことではないから、死ぬことは悪いことではなく、友だちが死んでも悲しんだりはしない。
2018年2月4日 @辺川 銀
待ちびとの島
今日よりも良い明日が来ることはないから、生きて明日を迎えることも嬉しいことではない。生きていることが嬉しいことではないから、死ぬことは悪いことではなく、友だちが死んでも悲しんだりはしない。
2018年1月28日 @辺川 銀
さようなら神さま
あんな目にあったのは何故わたしだったんだろう。理由を知って納得しなければ、あの出来事を過去にすることはきっとできないと思っていた。
2018年1月28日 @辺川 銀
さようなら神さま
あんな目にあったのは何故わたしだったんだろう。理由を知って納得しなければ、あの出来事を過去にすることはきっとできないと思っていた。
2017年12月26日 @辺川 銀
最後のヒト
生まれた理由を反故にしたわたしは、本当にこうして、生きて良いのだろうか?
2017年12月26日 @辺川 銀
最後のヒト
生まれた理由を反故にしたわたしは、本当にこうして、生きて良いのだろうか?
2017年12月3日 @辺川 銀
わたしの鳥のために
夫がわたしを抱けなくなってからどれだけ経っただろう。わたしの夫は、わたしがわたしのうつくしさを使うために必要な機能をすでに失くしてしまった。
2017年12月3日 @辺川 銀
わたしの鳥のために
夫がわたしを抱けなくなってからどれだけ経っただろう。わたしの夫は、わたしがわたしのうつくしさを使うために必要な機能をすでに失くしてしまった。
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