特別編33.あなたへ贈り物です

ベビーカーやらスイングベッドやら大きめのベビーグッズを中心にまとめて買い揃えた。ベビーグッズ売り場には年末に引っ越しを済ませて頃から何度か通っていて必要なものを少しずつ揃えてきたのだけど子どもが生まれるのでなければなかなか用事のない場所でもあるので足を運ぶたびに新しいものが目について楽しい。身につけるものの素材はどれも柔らかくて僕らが触れるものよりもずっとずっと優しい。玩具をみればただ音が鳴るだけとか球が転がるだけといったような単純な動きでも赤ちゃんにとっては面白いのだなと思う。大人が単純だと考えている動きひとつ取っても赤ちゃんにとってはすごい感動があるものなのだと想像が捗る。妻とふたりで「あれ可愛い」「これ可愛い」と言いながらカゴに入れていく。あなたが気に入ってくれますように。

僕らの家には車がないので実家の父が車を出してくれた。父は僕らが子どもの頃、毎晩帰りが遅く、起きている状態で会えるのは週末だけだった。でも土日の夜にお酒を飲むと決まって酔っ払い「なんと可愛いかのう」としみじみ言うひとだった。その様子がユーモラスで、僕や弟たちは面白がって笑っていたのだけど、今は当時の父の気持ちが分か気がしてきている。

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