トップページ改
てのひらにおさまる無限へ
「母としての自分」と「勤め人としての自分」と「どちらでもない自分」のうち「どちらでもない自分」はもはや息苦しいという次元ではなく寄せては返す育児と仕事の往復に飲み込まれて溺れて息の根が止まる少し前だった。
(クリックで全文を読む)
2024年12月3日
トップページ改
ほどけて溶ける。クラゲのように
おれはさあ、クラゲみたいに死にたいと思うよ。水のように溶けて何も残らないというのが、おれが死んだことに誰も気づかないというのが良いんだ。
(クリックで全文を読む)
2024年11月6日
トップページ改
海の呪いと緑のしるし
海は世界に通じているというが、わたしにとっての海は、ただただわたしを束縛するものであり、世界を狭める存在でしかないのだ。
(クリックで全文を読む)
2024年10月24日
トップページ改
かつて自傷をしていた
自傷の跡。十五年以上も前のものだ。今はもちろん痛くも痒くもないがこれ以上目立たなくなることはおそらくないだろう。
(クリックで全文を読む)
2024年10月9日
トップページ改
ヒトと機械の違いについて
ニンゲンと機械の最大の違いは目的を与えられず生まれてくることです。ニンゲンは目的を与えられず生まれてくるから自分が何をして生きるべきなのかがしばしば分からなくなります。機械がそういう悩みを持つことはほとんどありません。
(クリックで全文を読む)
2024年9月30日
トップページ改
わたしの右目は治らない
あなたはお父さんと距離を取ったほうが良いと思います。もちろん家族を大切にするのは素敵なことだけどそれにしたってあなたの人生が犠牲になりすぎてる。
(クリックで全文を読む)
2024年9月21日
トップページ改
それはあなたのものだから
地元のやつがする話はその場にいない人間の噂話ばかりだ。誰と誰が結婚したとか。誰々が家を建てたとか病気になったとか。借金を作ったとか。そういう話題をいくつも聞かされた。そういう話題のうちのひとつとして彼女が死んだことをおれは知らされた。
(クリックで全文を読む)
2024年6月30日
トップページ改
まるで宇宙の果てのよう
同棲を始めて四年が経つけど、わたしたちのコミュニケーションはあまり噛み合いがよくない。『ただいま』を言っても返事は返ってこないし、それまでの会話と関係ないことをとつぜん喋りだす。
(クリックで全文を読む)
2024年6月4日
トップページ改
顔のない世界で
あたしには、ひとの顔が見えない。その他のものは正しく見えるのに、まるで映り込んだ一般人の顔にぼかしをいれるテレビ番組みたいに、ひとの顔だけが見えない。
(クリックで全文を読む)
2024年5月22日
トップページ改
あなたに麻薬をおしえてあげる
かつてのぼくの生活はたとえるならば沼の底だった。毎日まじめに仕事をしていたのにある日とつぜん身体が上手くうごかなくなり働けなくなった。
(クリックで全文を読む)
2024年4月25日

 

 


 

 

タイトルとURLをコピーしました