平成最後の日は特に変わったことをせず過ごした。少しお酒を飲んだせいか日付が変わる前に妻は眠ってしまった。令和を迎える5分前ぐらいに一応声を掛けてみたのだけど「そんなことより一緒にいることが大事」とニコニコしながら呟いただけで起きることはなかった。眠っている時でも妻は表情が豊かだ。特に眠りながら笑っていると凄く猫っぽい。見慣れているとはいえ不思議な生き物だなぁと思いながらその様子を眺めていたら平成が終わっていた。近くにあったポケモンのぬいぐるみを妻の手の上に置いた。
子どもの頃の僕はスーパー戦隊シリーズがとても好きだった。特に熱心に見ていたのは幼稚園に通っていた3年間で、ジュウレンジャー、ダイレンジャー、カクレンジャーあたりを推移していった。最初に好きになったジュウレンジャーには特にお熱を上げた。
毎年2月になり、次の戦隊にバトンタッチすると、それから3ヶ月ぐらいは「新しいレンジャー楽しい」よりも「前のレンジャーが終わってしまって寂しい」という気持が強かったことを覚えている。「前のレンジャーが終わって寂しい」という気持を消化しきらないと、なかなか次のレンジャーを好きになっていけない。そういう子どもだった。ビデオテープに録画したジュウレンジャーの最終回を何度見返しただろうか。なんなら25年以上経った今でも内容をほとんど覚えている。
終わったものから新しいものに気持ちを切り替える速度が、周囲と比べてずいぶん遅めだった。節目に立った時、前よりも後ろに割く意識の方がちょっと多い。なので今も「令和ようこそ」という気持よりも、「平成さよなら」という気持の方がけっこう強めにある。とはいえ前を向いていても後ろを向いていても同じ速度で時間は過ぎていくから、自分にとって適切なやり方で明日も明後日も過ごしていくのでしょう。
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