9月4日:海鮮丼のウニ

 朝。寝ている妻を起こしたらどうやら夢の中でウニを食べ始めたところだったらしく「なぜ起こした。私のウニを返せ」と一日中文句を言われて過ごした。

 僕が会社に勤めて居た頃。妻はアパレルの販売員として働き、帰宅の時間はずいぶん遅くて二十三時を過ぎることも日常茶飯事だった。ふたりの休みが会うことも少なく、一緒に過ごすことの出来る時間はあまり多くはなかった。現在僕は家で仕事をするようになった。妻もアパレルを辞めて1ヶ月ほどの充電期間を過ごしているところだ。家にふたりでいる時間も急に長くなった。

 僕らはまだ20代だけれど、定年後の夫が家に居るようになり間が持たなくなったりどう接して良いの分からなくなる夫婦は結構多いという。そんなにずっと僕と一緒に居て飽きない? と妻に訊いたところ、全然飽きないとすぐに返ってきた。ありがたいなと思う。

 夕飯にはウニが入った海鮮丼を食べた。

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