特別編7.色々なひとに助けてもらうのだろう


 夏の甲子園が盛り上がっていた頃。
 区役所を訪ねて母子手帳を貰った。

 手帳を受け取った後は区の職員の方と面談して行政から受けられるサポートやらその使い方やらについて話をしてもらった。面談には僕も同席させてもらえた。同席できて良かったと思う。妻はこの数日前に妊婦健診を受けたけれど、僕にとっては赤ちゃんについてのことを妻以外の相手と話す初めて機会だったからだ。

 慣例に習って安定期に入るまでは妊娠のことを原則ひとに話さない方針だったのだけれど、とはいえ未知の出来事ばかりが起こるものだから誰にも相談できない不安もやっぱりあったのだ。職員さんから説明される事柄はとても数が多くいちどに全部は覚えきれなかったが、少なくとも困った時に助けてくれる存在がいるのだということは分かったので心強かった。

 区役所からの帰り道にマックシェイクを買って飲んだ。家についてからNHKを点けると妻が応援していた高校は接戦の末に負けてしまっていた。だけど良い試合をしていたようだった。

タイトルとURLをコピーしました