特別編12.歩幅を合わせて歩く

 依然として残暑。赤ちゃんは順調に育っていて一般的に流産のリスクが高いといわれている期間を無事に越えた。もう指先まで神経が通っていて小さな手を結んだり開いたりしているそう。

 自分がずいぶん舞い上がっていると感じる。気を抜くとスマートフォンで「赤ちゃん・可愛い」などと検索している始末。赤ちゃんが可愛いという既知の情報だけが検索結果一覧に表示される。

 はしゃぎ過ぎだと妻から数回咎められる。

 妻はといえば楽しみなのは勿論なのだけれど一方で「ちゃんと生きてるかな」と不安や責任感も多く口にしていた。体調の悪さもこの時期がピークで仕事を休んだり早退する頻度も多くなっていた。

 そんな中で僕が嬉しさや楽しさばかり強調していたらそりゃあ癇にも障るだろうと反省。最前線で身体を張るのはどうやったって妻なのだということを忘れてはいけない。僕がどんなに飛んでも跳ねてもそこは変わらない。

 過去に例がないほどの楽しみ。だけどはしゃぎすぎるのは良くない。かといって一緒になって不安になっても妻が楽になるわけではない。今はあくまで支える役割しかできないわけだからそこに徹していく。置いて行かれないよう、だけど先走ることもないよう、ちょうど良い歩幅で寄り添いながらやっていかなければ。

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