特別編23.ふたりだけで親になれるわけではないので

冬のはじめに引っ越しをした。
 
新居については事前に聞いた妻の要望を汲み取りつつ内見などは僕がほとんどひとりで行き、妻が実際に物件を目にするのは本当に引っ越す直前だったのだけれど、「想像以上」と気に入ってくれたので良かった。

当日は僕が旧居で荷物の搬出に立ち会い、先に新居に向かっていた妻が搬入に立ち会った。双方の両親に加えて僕の弟まで手伝いに来てくれた。この時すでに妻は身体が疲れやすくなっていたのでとても助かった。
 
きっと赤ちゃんが生まれてきた後も身内や友人たちには助けてもらうんだろう。妻は時々「自分たちはちゃんと親になれるかな」と不安を口にする。もちろん僕らふたりだけでちゃんと育てろといったら無理だと僕も思うのだけど、周囲のひとたちに対する「困った時には力になってくれる」という信頼はすごく強くあるので、そこが変わらなければきっと上手いことやれるような気がしている。
 
とはいえ周囲のひとたちに「力になってもらう」ためには、僕自身も誰かの助けになるようなことをしていかないといけない。助けてくれるひとには信頼しつつも甘えないように。現時点で助け合う関係にないひとにも「自分も誰かに助けてもらったんだから」という気持ちを忘れないように。それが結局自分や妻や赤ちゃんのためにもなる。

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