ゼロ歳記13.一歳児ってこんなに大きいの?

 六月末。妻は娘について「どんどん人間らしくなっていく。子育てというより、ひとを育てている、という感覚が強い」という。妻は娘のことを「この子」ではなく「このひと」と呼ぶことが多い。ひとりの人格として認めている感じがあり好きだなと思う。

 娘のお気に入りに「絵本の読み聞かせ」が加わる。色がはっきりしたものが好きらしい。あんまり何度も読むものだから僕も妻も、何冊かの絵本は全文を暗唱できるほどにすっかり覚えてしまった。妻はともかく僕は暗記モノ苦手だったはずなんだけどな。

 週末には弟が家に遊びに来てくれた。数日前に一歳になったばかりの甥を連れて。イトコ同士の初対面を果たした娘と甥。しかしながらもちろん娘は「イトコとはなんぞや」を理解していないし、甥は甥で人見知り真っ只中ということもありそれどころではなかった。せっかくなのでこれからゆっくり仲良くなってくれたら嬉しいな。

 それにしても生後二ヶ月の娘と四六時中一緒に生活していると、一歳になったばかりの甥でもえらく大きく見えた。甥が生まれたのが令和元年の六月、娘は令和二年の三月生まれなので、学年的には同じになるはずなのだが、九ヶ月の違いでこんなに何もかも違うものかと驚く。赤ちゃん時代はきっとあっという間に過ぎていくのだろう。

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