【愉快な仲間たち01】悩めるエリート。ずっと悩んでいてくれ

「ぺんかわの発信からは奥さん以外との人間関係があんまり見えないんだけど本当に友だちいるの? 会社辞めてからTwitterに上げるのは野良猫の写真ばっかり。ちゃんと人間とコミュニケーション取ってる?」という声を貰ったので友人や応援したいひとが印象に残っている出会いについて怒られない範囲で勝手に書いていこうかなと。
 
ねこまたというハンドルネームでブログを書いている男がいる。表面上は愉快で頭の良い関西人なんだけれどその実なかなかに曲がりくねった道を歩いている人物。
 
京都大学を卒業後にメガバンクに入るも社内風土が合わず鬱になって辞める。次に入ったベンチャーでは新規事業を担当するも色々背負い込み過ぎてダウンして辞める。今は大手の会社でキャリアカウンセラーをやっているのだけどメンタル面の不調で休職中。最近は少し元気になって復職の準備をやっている模様。
 
優しくて正義感が強く繊細な男である。繊細なので「これスルーしといた方が生きやすいだろうなあ」という事柄にも普通に気付いてしまう。気付いた上ですごく真剣に考え込んでしまう。めっちゃ悩んでしまう。「満足な豚より不満足なソクラテス」を地で往く男である。僕は満足なソクラテスになりたい。僕の話はいいや。
 
一方で生き方としては「他者の期待に応える」という部分が相当大きかったそう。学歴においても「親からの期待に応えて」という要素が多分にあったと彼本人がブログに書いている。仕事においても元気な時は「組織から期待される役割」「上司や同僚や顧客の期待に応える」を上手くやり遂げようとする。実際結果も出すのでえらい重宝される。このあたりが僕なんかとは違う。
 
もしも盗賊団とか悪の組織に所属しちゃったらいよいよ大変なタイプだ。「自分を評価してくれる組織の期待に応えよう」と悪の活動をめっちゃ頑張って結果も出すんだけど、一方で略奪されて苦しんでいるひとたちの顔もバッチリ見えちゃうので板挟みになってしんどくなってしまう。
 
でもどんなにしんどくても悩み考えることを辞めないのが彼の素敵なところ。悩みの跡には物語があるので変な話だけど思い悩んでいる彼の姿を見るのが僕はすごく好きです。いつか答えにたどり着くのか、或いはずっとたどり着かないのか、わかんないけど悩む姿だけで素敵だと僕は思っているのでどうか安心して苦しみ続けてくれ。活躍する分野はぜんぜん違うけどそのうち一緒になんかやりたいな。

ねこまた氏のブログ(note)


 

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