9月18日:祝・連覇

 広島カープ優勝。これでリーグ2連覇。妻とふたりで自宅観戦していたのだけれど最後までどちらが勝つか分からない試合展開だった。本当に勝ててよかった。

「スポーツは筋書きのないドラマ」と大昔から言われているけれど本当にその通りだなと思う。娯楽として存在する物語の多くは原則としてはひとりの作家や脚本家の意図が中心にあるし、観客や読者として物語の中に足を踏み入れる時点では既に結末まで決まっているわけなのだけれど、スポーツにはそれがなく選手同士の意図と意図がぶつかりあうことで物語が紡ぎ出されて行くので、試合が終わるまでは何が起こるか誰にも分からない。今日観に行く試合は物凄く面白いかもしれない、つまらなにかもしれない、或いは歴史的な何かが起こるかもしれない。そんなふうに物語の中に踏み入れた時点での「かもしれない」を持っているという点がスポーツの絶対的な面白さだと思うし、小説とかを書いている身からするとその点では本当にスポーツだけには勝てないなぁ、と。

 試合後、妻はラジオの優勝特番で自分の投稿が読み上げられて嬉しそうだった。

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