先月末。広島市呉市の安浦に住んでいる祖母の家を訪ねました。
7月の西日本豪雨で大きな被害を受けたところです。
西日本豪雨の被害についてはこちらの記事で書かせてもらいました。たくさんの方に読んでいただいたり、シェアしていただいたり、「読んで募金した」という声も掛けていただいたりして、本当にありがたい限りです。
豪雨から1ヶ月以上が経ったけれど、最寄り駅を通る呉線はまだ停まっていたので、新幹線の東広島駅からタクシーで現地へ。呉線の復旧は来年1月頃になるそうです。
とはいえ当時は豪雨直後は道路も使えず、ほとんど陸の孤島のような状態に陥っていたので、車が通れるようになっただけでも凄いこと。復旧作業に当たってくれた皆さんに感謝しなければ。
訪れた時点で豪雨から1ヶ月以上が経っていたのだけど、まだ傷跡は生々しくありました。潰れた家もあり、田んぼだった場所が泥や瓦礫に飲み込まれて……。
テレビや祖母からの連絡もあり、頭で分かってはいたのだけど、いざ目にするとショッキングな光景。小さい頃ここで凧揚げとかしたんだけどな……。
今回足を運ぶことはなかったけど、この場所から更に山をひとつ越えたところにある隣の集落では、もっと大きな被害があったそう。ほとんどの家が流されてしまったと。
そんな中でも勇気づけられるなと感じたのが、隣県などから集まって、この日も作業をしてくれていたボランティアの皆さんの姿。被害が被害なので「活気がある」という感じではなかったけど、もともと限界集落のような静かな土地だったこともあり、この土地にこんな大勢の人が集まっている様子は初めて見たかもしれない。
裏山の一角に並べられた「トン袋」。これ1つにつきだいたい1トンの泥やら瓦礫やらが詰まっているらしい。足場も悪い中、これだけのモノを退かすことがどんなに大変だったか……。おかげで道路も使えるようになったし、住んでいる人たちは食べ物も買いに行ける。繰り返しになるけど本当に感謝しかないです。
西日本豪雨の支援金はまだ受け付けています。ネットで簡単に募金できるものもあるので、余裕のある方は引き続きご協力いただけたら凄く助かります。
また今年は自然災害が多く、先日は北海道でも地震がありました。「日本で生きていれば一生に1度は大災害にみまわれる」と何かで聞いたことがあるのだけど、それも本当なんだろうなと痛感させられる年になっています。
いつか自分が被害にあった時には、きっと色々な人の助けが必要になるんだろうなと思うので、今は自分が当事者でなくても、自分ができるときに、できることを、出来る範囲内でやっていけたらなと。
2018/9/15 辺川銀