3/20~3/22に妻とふたりで広島に出掛けました。最終日には呉市の安浦というところへ。僕にとっては祖母の家がある馴染み深い土地なのですが去年の西日本豪雨で大きな被害を受けたところでもあります。被災以降行くのはこれが二度目。
上はずいぶん古い写真ではあるのですが元々すごく自然豊かで初夏にはホタルもでるような綺麗な土地でした。
それが豪雨被害の際にはこのように(画像は読売新聞から)。豪雨の時、僕は東京に居たのですが見慣れた土地が土砂に飲まれている様子を新聞やテレビで見て、悲しいとか驚きとかよりも先に「現実味がないな」と感じたのをよく覚えています。
そして被災から約半年の現在の様子がこんな感じ。自治体やボランティアの皆さんの協力もあって土砂や瓦礫はずいぶん片付きました。とはいえ本来田んぼや畑だった場所は依然泥に埋まったままの状態。再び作物を育てるには今ある泥をぜんぶ取り除いた上で新しく土を入れ直さないといけない。地域全体がすごく高齢化していることもあって元通りにするのはチョット難しいだろうとのこと。
ぺんかわ家の墓地の脇。もともとはここでお墓に供える樒を祖母が育てていました。すっかり埋まってしまった。大事にしていたのになぁ……。
それでも春はやってくるわけで。泥を被っていない箇所では花が咲いたりツクシが顔を出したり。あと花粉がもの凄かった。ひとの棲家は思っているより簡単に壊れてしまうけど自然というのはけっこう逞しい。どんな形であれ綺麗な景色が戻ってくれば良いなと思います。