からだの形はそれぞれ違う

取材で障害者スポーツに触れる機会があった。

僕自身のスポーツ経験でいうと小学生の頃に水泳と剣道をやり、中学生の時には陸上をやっていたのだけど、どの種目でも「人間の身体はこうできているから、こう動かすのがいちばん効率的だ」という基本の動きを身につけるフェーズがまず最初にあった。剣道なんかはこの基本のフェーズで完全に挫折してしまった。2年か3年やったのだけど身体が小さすぎたこともあり練習試合含めていちども勝てなかった…。
 
けれど先日見た障害者スポーツの選手は「自分は脚がないからこういうふうに動かすけど、あっちの選手は脚があるからああいうふうに動かす」「障害や利き手がひとりひとり違うので、まずは自分にあった動き方を探して見つけていく」と話していて、こういうアプローチもあるのか! と新鮮な気持ちになれた。これ障害者スポーツに限ったものじゃないよなぁ、とも。
 
「決まった形から入る」か「自分のやり方探しから入る」か。もちろん両者に一長一短あって、一般的なスポーツとか楽器演奏においては、「自己流から入ると変な癖つくからやっぱりまずは決まった形をみにつけるのが大事」というのが定説だし、僕自身も「自己流から入ったがゆえの変な癖」がいろんな部分でついてしまって苦労もしちゃってる。例えばタイピングとか。
 
でも「決まった形から入る」が上手くいかなかった時、「じゃあコレ向いてないな」ってなる前に「自分のやり方を探してみる」アプローチを試すことができたら、可能性の拡張になるんじゃないかしら? などと。

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