ゼロ歳記17.寝返りまでもうすこし

 七月半ば。僕の実家にはじめて娘を連れて出かけてみた。電車で三駅の距離とはいえ、新型コロナへの警戒感もありなかなか足が向かず、このタイミングでようやく初訪問。娘にとっては未知の場所だけれど怖がる様子はかった。着くやいなやお昼寝してしまったり、祖父(僕の父)にニコニコしてみたり、自分を抱っこする祖母(僕の母)のことを威嚇してみたり、始終マイペースな様子。なにはともあれいちど連れていけたので良かった。
 
 この時期の娘は仰向けの上体から身体を左右にごろんごろんと振る場面が増えた。寝返りする日が近いのだろうと感じさせる。「寝返りに慣れてくるとひとりでどこまでも転がって行っちゃうから目が離せなくなるねえ」などと妻とふたりで心配はしつつも、もうすこしで転がれそう! という場面には「がんばれがんばれ!」「その足をもうちょっとこっちに動かせばいけるよ!」と応援してみたり。
 
 妻が二十八歳になった。僕が妻の誕生日を祝うのは八度目。毎年ディズニーランドに行って祝うのが恒例だったのだけれど、テーマパークのようなひとの多い場所に行くのはまだ少し怖いなというご時世だったので、このときばかりは見送り。代わりにミシンが欲しいというので贈ると、娘のスタイ(よだれかけ)を手作りしはじめた。


 

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