「キミ変な宗教とかやってないよね?」と訊く嫁

婚約してからちょっと経った頃に嫁さんから、
「いちおう確認しとくけどキミ変な宗教とかやってないよね?」
というようなことを訊かれた。
どうもカルト宗教被害についてかかれていたまとめサイトを見て怖くなったそうな。
嫁さんはネットの情報とか「本当にあった怖い話」とか真に受けやすいところがある。
良くも悪くも素直だ。

宗教というものについて。
子どもの頃はあんまり良い印象を持っていなかった。

弟が通っていたミッション系の幼稚園の運動会を見に行った時には、
お祈りの時間みたいのあるのが凄く不思議だったし、
中学生の頃にアメリカで同時多発テロが起きてからは、
「宗教は怖いもの」という認識がはっきり植え付けられて、
だから田舎の祖母が仏壇に手を合わせている様子もなんだか嫌だった。

認識が変わったのは高校生の頃。
メジャーリーグを毎日見るようになってからだったように思う。

メジャーリーグはアメリカでやってるのでキリスト教徒が多い。
好きなチームの好きなピッチャーにも割と熱心なクリスチャンが居たんだけど、
マウンドに上がるときに祈りをささげると、気持ちが落ち着くし、
指の震えが止まって、数ミリ単位の正確なコントロールが出来るようになる、
みたいなことを何かのインタビューで話していたことがあって、

その話を聞いて、
少なくとも彼が神様を信じていることによって好きなチームが試合に勝ててるらしいのだと思って、
なんだか宗教についてのアレルギーみたいなものがフッとなくなったのを覚えている。

神と和解するまで
父は敬虔な神父としてみんなに知られていたけど、その一方で、隣町の賭博場で博打に溺れる男という裏の顔があったのだというのだ。

僕自身は、昔も今も、
特定の宗教を信じているとかいうことはないんだけど、
何かを信じることでヒトが強くなる、
みたいなことは今だとすごく分かる。

聖書がキンドルで読める時代になってた。

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