ロボットを作る

思うところがあるので子どもの頃のことを何度かにわけて描いていこうと思う。

3歳だか4歳だかの頃はブロックを組み立てて自作したロボットがお気に入りだった。ロボットは2体いてそれぞれに油性ペンで顔を描いていた。1体が怒った顔。もう1体は悲しい顔をしていた。よりお気に入りだったのは怒った顔の方だ。理由はたぶん怒っている方が強そうだからだろう。強そうなものに憧れる男の子だった。ブロックというのは基本的に組み立てと分解を繰り返して遊ぶものだけれど、その2体については結構長い期間形を変えなかったし、眠る時にも枕元に置くほど大切に思っていた。

30代になった今でも小説というかたちで創作をしているけど、ものを作ることが好きだったり、自分で作ったものに対して特別な想いをいだきやすい部分は、当時も今もそんなに大きく変わっていない気がする。

2体のロボットと別れたときのことも割としっかりと覚えている。確かある時なにかの拍子に「彼らの顔をもっと格好良くできるのではないか」と考え、油性ペンで描かれたそのロボットの顔に描き足しをしたのだけど、その”整形”に失敗してしまったのが別れのキッカケだった。

描き足した顔はどうにも自分の意図したものにはならず油性ペンなので元に戻すこともできない。ならば納得いく顔になるまでやってしまえと描き足しを繰り返すも、やればやるほど理想の顔から掛け離れてしまった。

そうなるとあとはある意味で子どもらしい残酷さで彼らに対する気持ちも離れていき、「何か他のものを作ろう」と思ったタイミングで分解してしまった。

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