無償の愛とか有償の愛とか家族

今まで掌編作品だけしかブログに載せていなかったのだけれど、
普通の日記も書いてみようかなと思います。
マメに更新できればいいかなと。
よろしくお願いします。

僕の両親。
子どもに対して無償の愛を注ぐタイプの大人たちでした。
僕が良いことをした時にはもちろん普通に喜んでくれるんですけど、
悪いことをした時もおんなじように愛してくれたわけです。

けれどあんまり無償に愛されすぎるので、
捻くれた子どもだった僕は思春期の頃から居心地の悪さを感じ始めました。

「このひとたちが僕に対して愛情を注ぐのは、
 あくまで僕が”彼らの息子”であるからに過ぎないんじゃないだろうか。
 そしてそれって僕がどういう人間で何を考えてるかとかいうことはそれほど関係なく、
 僕の人間性に関係ない愛情なら、
 それは厳密には僕自身が愛されているのではない、のではないだろうか?」

こんな疑問を抱くようになってからというもの、
僕はいわゆる”有償の愛”というか、
「僕がこういう人間だから与えられる愛情」
みたいなものを渇望し始めました。

そのせいで失敗も間違いも沢山やらかしたわけですけど、
結局のところ自分が欲しかったモノってなんだったのかというと、
「僕が僕だから一緒に入られる家族」
みたいなやつだったんですよ。
ずっと。

そんなこんなで昨日、
入籍してきました。
恋人として二年と少しのあいだ一緒に住んでたので、
もうすっかりお互い馴染んでいる感じなのだけれど、
これで正式に家族になりました。
ずっと欲しいと思っていた、
「お互いがお互いを選んで出来た家族」
みたいなものがやっと手に入った、
というような心境。

昼間のうちに入籍を済ませてから、
夜は僕の両親と合流して四人で食事に出かけたんですけど、
思えば僕が育った家庭も、
元を辿れば両親がお互いを選びあった末に出来たものなのだなと改めて考え、
いろんなことが何だか腑に落ちる。
そういう感じです。

良い家庭を築いていきたい。

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