ゼロ歳記16.可愛い服は普段から着たほうがいい

 七月中旬。生後百数日。季節の移り変わりと娘の成長に合わせて洋服を入れ替えていく。「出産祝いにいただいたけど、まだブカブカだし着れるのはだいぶ先かなぁ」と思っていた洋服がいつのまにかピッタリのサイズになっている。逆に「ちょっと良い服だからお出かけの日とかお客さんがくる日のような特別な日に着せよう」という扱いをしていた服は数えるほどしか着せられないままサイズアウトしてしまった。娘と毎日かかわるなかで、もちろん日に日に大きくなっているなとは感じているのだけど、服のサイズという具体的なものさしを当ててみるとその成長の速さに改めて驚く。
 
 三人で出掛ける散歩にもすっかり慣れたもの。近所のスーパーやショッピングモールで買い物をするぐらいなら余裕を持ってできる。お気に入りのベビーカーおもちゃはポケモンのメリー。気づくとピカチュウの耳を一生懸命かじっている。カフェでの休憩がてらベビーカーからおろして膝の上に座らせてあげると、僕らの飲み物や周囲の様子を興味深そうに周囲を見回していた。

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