2021年7月第5週。娘（1歳3ヶ月）は風邪を引いてしまった。病院を受診したところ新型コロナではなさそうとのことだけれど40℃まで熱がでてかなり辛そうだった。翌朝には熱は引いていたものの夜にはまたぶり返す。これを数日繰り返した。この期間夜中に仕事をしていると熱で起きてくることが何度かあった。その都度お茶を飲ませて寝かししつける。熱のある子どもは湯たんぽみたいだった。
新型コロナは依然として怖い。この時期はオリンピックが開催されていたが結局ひとつの競技も見なかった。もともとスポーツはすごく好きだったし少し前まではスポーツメディアの仕事もやっていてオリンピックを目指す選手の声を記事にしたりもしたがそのうえでオリンピックの強行開催には嫌な気持ちしかなかった。
個人的にいちばん失望したのは多くの選手が開催の是非について語らなかったこと。「アスリートが開催の可否を決められるわけではないのだから意見を求めるべきではない」という意見が多かったが、少なくともほとんどの人よりは圧倒的に当事者なのだから、他人事みたいな姿勢でいる選手がほとんどという状況がすごく嫌だった。
やりたい選手が「やりたい」と主張するならまだわかるが当事者度合いが高い立場でありながら意見することから逃げ隠れしている姿が醜いと思った。スポーツそのものに失望してしまいそうだった。
世の中のうごきがどうであれ妻のお腹のなかで赤ちゃんはすくすくと育っている。出産予定の病院では立ち会い出産を再開していない。できれば娘のときのように生まれる瞬間に立ち会いたいと思う。秋までにいくらか落ち着いてくれていれば良いのだが。
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