4歳から18歳までピアノを習っていたんですよ。
最初のころは親に勧められて半ば嫌々やっていたんだけど、10歳を過ぎた頃からは音楽の楽しさを段々と理解できるようになっていきました。
だけど楽しくなるにつれて『自分が作りたいもの』と『実際に作れるもの』の隔たりがどんどん開いていき、15歳になってようやく「どうやら自分には音楽の才能がぜんぜんないらしい」と思い至ります。
そこで「自分には音楽の才能はなかったけど、『作りたいもの』と『作れるもの』の隔たりがもっと小さくて済むものはないだろうか? そういうものにもしも出会えたなら、それは自分にとって、少なくとも音楽よりは才能のある分野なんじゃないだろうか」と考えるようになって、例えば絵を描いてみたり、ヌイグルミなんか作ってみたりなどして、幾つかの表現手段を試してみたんだけど、その中でいちばんしっくりきたやり方が文章を書くことでした。
細かなきっかけは他にもいろいろあったけれど、だいたいこんな感じ。
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