ゼロ歳記19.予防接種へ

 八月。娘の予防接種に同行した。娘にとっては三度目の予防接種。過去の二回は妻が連れて行ってくれたのだけどこの回はスケジュール的にも余裕があったので僕が行くことに。
 
 予防接種をやっている時間帯の小児科だから当たり前なのだけれど待合室にはたくさんの赤ちゃんが来ていた。娘と同じぐらいの月齢とおぼしき子もいれば、もうすこし小さな子も、逆に大きな子もいる。小さな子を見れば「娘も大きくなったものだ」と思い、大きな子を見れば「あれくらいの大きさになるまであっという間なのだろうな」と思う。中には「病院にいるだけで怖い」といった感じで泣いてしまう子もいたのだけど娘は特に意に介さずマイペースに周囲を観察していた。
 
 そんな娘も注射を打つ時には怒った。怖がるとか痛がるとかではなく「なにすんのよ!」と怒っているように見えた。針そのものではなく、腕を出したまま拘束されていることに腹を立てている様子だった。それも一瞬のことで針が刺さる頃にはスンと泣きやんでいた。
 
 娘はその夜いつもより少し長めに眠った。予防接種を打った影響はもちろん、病院に出かけたこと自体の疲れもそれなりにはあっただろう。「この小さな身体の中でいま免疫が生成されてるのだな」と寝顔を見ながら思う。よく頑張りました。


 

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