ゼロ歳記38.ワインと断乳

 十二月中旬。娘は母乳を卒業。もともと粉ミルクが多めの混合だったのだけど、離乳食が始まってからは母乳の割合がますます減り、最後は妻の判断で卒業が決まった。

 あまり詳しくは書かないけど、妻は出産直後から、母乳に関してはけっこう苦労しながら続けていた部分があった。昨今は粉ミルクにも充分な栄養があるから無理して母乳をあげなくても子どもはしっかり育つ。

 それでも「母親からしかあげられないものだから、今しかあげられないものだから、できるかぎりあげてみたい」と妻。 僕としても妻が納得できるところまで応援したいという気持ちだった。

 そして「納得できるところ」がこの日だった。最後の一回を飲み終えると娘は眠ってしまい、妻は泣いたり笑ったりしていた。僕も一緒に泣いたり笑ったりしていた。
 
 母乳を卒業したということで、妊娠が分かった時からやめていたお酒を十七ヶ月ぶりに飲んだ。妻が飲めない期間は僕も断酒していたので、僕にとっても久しぶりのお酒。近所のスーパーですこし良い白ワインを買った。乾杯して、「おつかれさまでした」と何度も言いあいながら飲んだ。


 

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