辺川 銀

ねこぺん家族

10月13日:僕らに出来ること出来ないこと

10月13日。日帰りで妻の実家を訪ねてたり義祖母の家の庭でバーベキューをしたり田園地帯を散歩したりするなど。
ぺんかわ日記

【こんなことやってます】理髪師の穴

今年の2月ごろから「理髪師の穴」というものを細々とやっています。
天国を探して

天国を探して-第3話

アサは変わり者だった。テストの点はいつも良かったけど授業の最中には「この漢字はどうしてこういう形しているんですか」とか「水は燃えないのにアルコールが燃えるのは何故」とか、大人のいうところの「授業とは関係のない質問」ばかりをしていたので先生たちからは煙たがられていた。
天国を探して

天国を探して-第2話

「素敵なものって何? 分からない。教えて欲しい」とアサクラくんは言った。わたしは彼の小さな頭を軽く撫でてから、あなたが良いなと思うものを持っていらっしゃいと伝えた。
ぺんかわ日記

【ご挨拶】新しいことはじめました

「あなたのショートショート」と題して、「あなたのお話を聞いて辺川が掌編小説を書きますよ」というやつを始めることにしました。さっそく何件かお問い合わせいただき、結構びっくりしてます。
天国を探して

天国を探して-第1話

アサクラさんのことを俺は嫌っていた。そして軽蔑していた。今年で二十四歳になるというのにこんなコンビニでフリーターをやっているような男だからだ。
掌編小説

だってあなたは不幸の方しか見ない

――母はよく言いました。『お父さんは私たちよりも恵まれないひとをいつも助けている。私たちは恵まれているから、少しぐらい寂しくても我慢しましょうね』
ねこぺん家族

9月28日:湖畔の街で会いましょう

明日(9/29)は妻が越谷レイクタウンのイベントに出展。今回もキャンドルの販売をやるそう。お近くの方はぜひ遊びに来てくださいませ(僕も一応居ます)。
ねこぺん家族

9月23日:ウィンクがド下手(+イベント出展情報)

最近また妻がウィンクの練習をしている。
声の墓標

声の墓標-最終話

もう瞼を持ち上げる体力さえ残っていないのか、目を瞑ったままでおじいさんは喋った。「人の生き死には、何も意味がない。意味はないのだけど、良い人生、意味のある人生だったと、思いたがっている自分もいる。私の人生には。意味があっただろうか」
声の墓標

声の墓標-第4話

男がアルバイトを始めたのは、わたしの家に住まいはじめてから三ヶ月あまりが過ぎた頃だった。それまで働く素振りなんか全然なかったのに。理由を尋ねると「犬を買うのに金が必要だから、稼がなければいけない」という答えが帰ってきた。
声の墓標

声の墓標-第3話

不審な男が居座り続けている。仕事をしている様子がなく、食費や光熱費なんかも払わないくせに、態度ばかりが妙に偉そうだ。ひとつ屋根の下で六十日以上も生活を共にしたが、わたしは未だにこの男の長所をひとつも見つけられない。
声の墓標

声の墓標-第2話

男は自分が桃太郎であると信じている。ネットに入り浸り、電波塔に住む鬼を退治しに行く仲間を募っている。けれどあの電波塔が鬼ヶ島でないことなど誰もが知っているから、彼の求める犬や猿や雉は決して現れない。
声の墓標

声の墓標-第1話

おじいさんが変わってしまったのは、わたしがちょうど思春期に差し掛かった頃だ。その視線にはもう、かつてのような優しさは見受けられなかった。わたしは徐々におじいさんのことを怖いと思い始めた。
ぺんかわ日記

【お礼とご報告】西日本豪雨で被害を受けた広島市呉市安浦町を訪ねました

先月末。広島市呉市の安浦に住んでいる祖母の家を訪ねました。7月の西日本豪雨で大きな被害を受けたところです。