ねこぺん家族 9月28日:湖畔の街で会いましょう 明日(9/29)は妻が越谷レイクタウンのイベントに出展。今回もキャンドルの販売をやるそう。お近くの方はぜひ遊びに来てくださいませ(僕も一応居ます)。 2018.09.28 ねこぺん家族
声の墓標 声の墓標-最終話 もう瞼を持ち上げる体力さえ残っていないのか、目を瞑ったままでおじいさんは喋った。「人の生き死には、何も意味がない。意味はないのだけど、良い人生、意味のある人生だったと、思いたがっている自分もいる。私の人生には。意味があっただろうか」 2018.09.22 声の墓標
声の墓標 声の墓標-第4話 男がアルバイトを始めたのは、わたしの家に住まいはじめてから三ヶ月あまりが過ぎた頃だった。それまで働く素振りなんか全然なかったのに。理由を尋ねると「犬を買うのに金が必要だから、稼がなければいけない」という答えが帰ってきた。 2018.09.21 声の墓標
声の墓標 声の墓標-第3話 不審な男が居座り続けている。仕事をしている様子がなく、食費や光熱費なんかも払わないくせに、態度ばかりが妙に偉そうだ。ひとつ屋根の下で六十日以上も生活を共にしたが、わたしは未だにこの男の長所をひとつも見つけられない。 2018.09.20 声の墓標
声の墓標 声の墓標-第2話 男は自分が桃太郎であると信じている。ネットに入り浸り、電波塔に住む鬼を退治しに行く仲間を募っている。けれどあの電波塔が鬼ヶ島でないことなど誰もが知っているから、彼の求める犬や猿や雉は決して現れない。 2018.09.19 声の墓標
声の墓標 声の墓標-第1話 おじいさんが変わってしまったのは、わたしがちょうど思春期に差し掛かった頃だ。その視線にはもう、かつてのような優しさは見受けられなかった。わたしは徐々におじいさんのことを怖いと思い始めた。 2018.09.18 声の墓標掌編小説
ぺんかわ日記 【お礼とご報告】西日本豪雨で被害を受けた広島市呉市安浦町を訪ねました 先月末。広島市呉市の安浦に住んでいる祖母の家を訪ねました。7月の西日本豪雨で大きな被害を受けたところです。 2018.09.15 ぺんかわ日記
ねこぺん家族 9月14日:今年最後の夏だよ 豪雨の被害が大きかった中でも、祖母が無事で、まぁまぁ元気そうだったのが救い。妻のキャンドルを欲しいということなので、作ったものを持っていって渡した。 2018.09.14 ねこぺん家族
掌編小説 星を拾う夏 この街は空が近いので夜になると流れ星がたくさん落ちてくる。だから星のかけらなんて、秋に見かける栗の実よりもたくさん落ちている。「この街で拾った星のかけらを燃やして、燃え尽きるまでの間に願いごとをすると、それは叶うんだって」 2018.08.13 掌編小説
掌編小説 どうしてあの子が選ばれたのだろう 貧しさそのものも嫌だったのだけれど、それ以上に、ここに生まれたからといって豊かさを諦める周囲の卑屈さを、強く嫌悪した。いつか豊かになって「自分たちはこの街に生まれたから豊かにはなれない」なんていっているやつらに、その間違いを認めさせてやるのだ。 2018.07.17 掌編小説
ぺんかわ日記 【ご協力のお願い】広島市呉市安浦町の豪雨被害について いま報道されている通り、先日の西日本豪雨で、安浦は大きな被害を受けました。どうか少しでも、お力添えをいただければ嬉しいです。 2018.07.12 ぺんかわ日記