掌編小説 だからずうっとふたりで暮らすと思う ママは泣き虫だった。わたしが万引をして捕まったときも、不登校になって担任が家に尋ねてきたときも、ママはいつだって「私が悪いんです」といってわたしの顔を見ることなく泣いた。 2021.05.28 掌編小説
掌編小説 車輪よ空へ、翼よ町へ どうしてこんなつまらない田舎に生まれちゃったかなあ。どうしてあんな両親のもとに生まれちゃったかなあ。そんなふうに思ったことは一度や二度じゃない。 2021.04.27 掌編小説