辺川 銀

ねこぺん家族

特別編9.「なんでいつも家にいるの?」と疑問に思われたい

お金のことはどうしても考え直す必要があった。
ねこぺん家族

特別編8.自分が無力だからこそ

この時ばかりは男の無力さを感じた。
ねこぺん家族

特別編7.色々なひとに助けてもらうのだろう

手帳を受け取った後は区の職員の方と面談して行政から受けられるサポートやらその使い方やらについて話をしてもらった。
ねこぺん家族

特別編6.小さいけれど確かにそこにいる

夏をふたりきりで過ごすのはひとまずこれが最後ということになる。
ねこぺん家族

特別編5.変化の速さについていかなければ

具合が悪くなることはもちろん知識として知っていたのだけど。
ねこぺん家族

特別編4.いつかあなたが読んでくれますように

そのとき僕はあまり気の利いた返しをすることができなかった。「おお……!」とか「すごいねえ……!」なんて言うばかりで、おそらく間抜けな顔をしていただろうと思う。
ぺんかわ日記

AM2時・懐かしさのこと

子どものころ「懐かしい」はすごく遠くにあるものだと思っていた。
ぺんかわ日記

AM2時・終電はもうない

むかし学童保育施設で働いていたとき出会った電車好きの男の子のことをよく覚えている。
ぺんかわ日記

AM2時・雨

子どもの頃は雨が降っても傘をささずに平気で外に遊びに出かけていた。
掌編小説

気持ち良い自傷と胸に息づくトカゲ

トカゲの頭に触れた瞬間わたしはこころの半分をあのひとに渡した。名前も素性も知らないままで夜がくるたび落ち合いそのたび情を交わした。味も温度も質感も痺れもすべて覚えている。
ぺんかわ日記

果たして自分は何者だろう?とサイコロを転がす①①①①①①

ヒトビトというのは目が不揃いなサイコロのようなモノです。
掌編小説

理想の世界のこと

クローゼットの扉を開けると理想の世界がある。そこに住む『パパ』は私の父とは違いきちんと仕事をしている。
ぺんかわ日記

あの場所に幸せが残っていますように

顔も知らない誰かの幸せにもあやかりたいと思った。
ぺんかわ日記

ロボットを作る

思うところがあるので子どもの頃のことを何度かにわけて描いていこうと思う。
ぺんかわ日記

ペンギンを好きになった日のこと

「どうしてペンギン好きになったんですか」と訊かれることが何故か最近多い。