掌編小説 ミルクティーの海 この場所は楽園だからこの場所を出てミルクティーの海の向こう側なんか行っても、そこには悪いものしかないんだ。そう言う彼は悲しそうな表情をしていた。 2012.10.20 掌編小説
掌編小説 すこし違った遊びをしてみただけ わたしたちまだ中学生で、だからたぶんこの中で私だけがそのことを知ってる。放課後になるとわたしは部活動をさぼって男の家に出かける。 2012.08.15 掌編小説
掌編小説 機械は拗ねてもエラーを起こせません あなたの笑顔を目にしたわたしは条件反射で幸福感を感じた。あなたの幸せがわたしの幸せだと、恋人同士だった頃に刷り込まれたからだ。 2012.08.12 掌編小説
掌編小説 恋ならば落ちよう愛ならば誓おう 誰よりも速く飛べる飛行機を求めていたゴンゾは一目でアバンテに恋した。それから十二年の月日が経ち、今のアバンテは一昔前の終わった名機に過ぎない。 2012.08.03 掌編小説