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「キミ変な宗教とかやってないよね?」と訊く嫁

嫁さんはネットの情報とか「本当にあった怖い話」とか真に受けやすいところがある。 良くも悪くも素直だ。
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家族が出来れば喧嘩だってするさ

ですます調で日記書くのが急に恥ずかしくなった罠。そんな新婚6日目。
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嫌いとか苦手とか物を書くこととか

ものを書くようになってから食わず嫌いが減った気がします。
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無償の愛とか有償の愛とか家族

今まで掌編作品だけしかブログに載せていなかったのだけれど普通の日記も書いてみようかなと思います。
掌編小説

スプリンターマツモト

僕なんかと一緒に居ることで楽しそうな顔をしてくれるひとがいるのだ。その事実が僕には、何より嬉しかった。
掌編小説

可愛くなりたかった

自分の容姿への自信は他者からの声によっていとも簡単に二転三転した。可愛いと言われ続ければ自分が絶世の美女であるかのように錯覚することが出来た。
掌編小説

鬱がやってきた

ある朝。目を覚ますと世界中の物が重くなっていた。箸や皿も重たい。テレビのリモコンや新聞紙も重たい。
掌編小説

神と和解するまで

父は敬虔な神父としてみんなに知られていたけど、その一方で、隣町の賭博場で博打に溺れる男という裏の顔があったのだというのだ。
掌編小説

彼岸花の国

彼女の母親は、焼かれた夫を弔い終えた後、まだ幼かった彼女ひとりを小舟に乗せて、河を隔てたこちら側に逃した。
掌編小説

夏のジェード

パパにとってのわたしの可能性は二通りしかなかった。期待通りの大切な娘。期待外れの不要な娘。そのどちらかだった。
掌編小説

けむりの夜

この男はわたしにとって何より有害だというのに。いつの間にか離れることが出来なくなっていた。ちょうど煙草をやめられない身体になっていたのと同じように。
掌編小説

ずっと眠っていたかった

私の彼は長い眠りについた。あれからずいぶん時間が過ぎてしまった。彼の容姿は当時と比べて少しも変わらない。
掌編小説

風船が降る町

風船が降りはじめる以前からこの町は行き詰っていたのだ。それを忘れてはいけない。こうなる前から未来なんかなかったじゃないか。
掌編小説

絶望的に私は幸せだ

誰かに抱かれて眠った記憶というのが、私の中にはないのだ。人肌の温かさに包まれて眠ることが、私にとって唯一の憧れだった。
掌編小説

フツウの女の子

あの子は私の欲しいものを全部持っている。だけど私は彼女を妬めない。背中が見えないほど遠い相手には、嫉妬することだって出来やしないのだ。