辺川 銀

ねこぺん家族

ゼロ歳記35.10年前のあなたとわたし

「十年前の自分に『十年後には結婚していて子どもも居るよ』って言ったら信じると思う?」と妻から質問された。
ねこぺん家族

ゼロ歳記34.あなたに何をあげられるだろう

十一月中旬のある朝。起きた娘をベビーベッドから降ろすとハイハイできるようになっていた。
ねこぺん家族

ゼロ歳記33.彼女の名前は妻でも母でもなく

十一月初旬。妻はデザインフェスタにキャンドルを出展した。
ねこぺん家族

ゼロ歳記32.泣かずとも

十一月になった。娘は基本的にまとめて寝てくれるのだけど一週間に一度ぐらいは変な時間に起きる。
掌編小説

歯車の音

私の半生は概ねそんな調子だ。多くの出来事が私自身の納得を置き去りにしたまま過ぎてきたのだった。
ねこぺん家族

ゼロ歳記31.パーカーの紐

十月末。娘はできることが日に日に増えていく。
ねこぺん家族

ゼロ歳記30.イッツアスモールワールド

十月。家族三人でディズニーランドに出かけた。
ねこぺん家族

ゼロ歳記29.カエル、あるいは海を駆けるイルカ

十月中旬。娘がずり這いを習得する。だがしかし事前に想像していたものと何かが違う。
未分類

ゼロ歳記28:もう少し先のことだろうけれど

十月初旬。娘が「アーア、アーア」と喃語らしきものを喋るようになる。
ねこぺん家族

ゼロ歳記27:生後半年

九月が終わり十月になり娘は生後半年を迎えた。
ねこぺん家族

ゼロ歳記26.あのお店がなくなっても

九月下旬。娘の生活リズムはいっそう安定してきた。
ねこぺん家族

ゼロ歳記25.オフロスキー

九月中旬。残暑も徐々に和らいできて外出するのも楽になってきた。
掌編小説

ローカル線と最終巻

わたしはお姉ちゃんだから我慢する役割を務める義務があった。わたしひとりが我慢すれば丸く収まる。他のひとが嫌がる役回りを笑顔で引き受ける。自分に用意されている人生はそういうものなのだと思っていた。
ねこぺん家族

ゼロ歳記24.オムツバトル

九月上旬。娘は寝返りのキレと頻度がいよいよ増してきたのでオムツをテープタイプからパンツタイプに本格移行する。
ねこぺん家族

ゼロ歳記23:四ヶ月検診

八月が終わり九月がやって来た。娘の月齢は五ヶ月を数えた。